寒くなってきましたね
お風呂が楽しみな季節になってきました
皆様いかがお過ごしでしょうか?
スワローズ優勝しましたね、プレイヤーおよびファンの方(友達にも結構いる)
おめでとうございます!
面白いのはシーズン前にスワローズの優勝を予想した評論家が誰もいなかった
まあ、それだけ過酷なシーズンを乗り越えて来たという事で
素晴らしいと思います
と言う訳で天野です、自身はホークス推しですが
神宮球場は好きです、晴海の店に居たころ
身内にヤクルトファンがいて、たまに球場に行ってました
東京ローカルというか独特の雰囲気があります
今年はセントラルもパシフィックも終わってないけど終わってみれば
地殻変動というか、面白い結果になりました
さて、今回の話題はお店にあるペダルカー
小さなお子様のためのおもちゃなのですが
この車って何だっけ?
と思ったのが始まりでした
オリジナルDSや2CVのペダルカーは見たことがありますが
この車は見覚えがあってもピンと来なかったんですよ
よく見ると座席の後ろに「プチ・ロザリー」って書いてある
ロザリーというのは戦前のシトロエン、前輪駆動車の量産を始める直前の
シトロエン最後のFR車ですね
トラクシオン・アヴァンの発売後もトラブルの多かったトラクシオンを
割と長い期間支えた主要モデルと言われています
トラクシオン7CVの発売が1933年
その前年の出来事をシトロエン年鑑で調べたら
プチ・ロザリープロダクションモデルが
134日で30万㌔走破、平均時速93km/h と書いてある
これは世界記録だったようです
この年は「黄色い巡洋艦隊」がヒマラヤを越えた年でもあります
色々なサイトを飛ばし読みしていたら
どうやら「ロザリー」というのは車名ではなく
YACCOというオイルメーカーの新記録に対する愛称のようです
確かに車種別の生産台数表を見ても確かに8CV、10CV、15CVとしか書いていない
30万㌔を走破したオイルの耐久実験だったんですね
われらがファウンダー・アンドレシトロエンは当初このチャレンジにはあまり関心を示さなかったそうです
場所はフランス初のサーキット「オートドローム・ド・モンレリー」
最初オリジナルC6の2446ccのエンジンで最高速記録に挑戦し
それが話題になると商売人:ムッシュ・シトロエンはその宣伝効果に着目し
レコード奪取に自ら指揮をとります
そして上記の記録は耐久性を高めた1452ccを搭載したロザリーⅣは
5人のドライバーが交代でエンジンを止めず30万㌔を走破
30万㌔連続走行は現代のクルマでも怪しいものです
ただ、戦前の話でもありますし
シトロエンの歴史的にはFF以前、ハイドロ以前、2CV以前、DS以前ですから
いままでこの車があまり注目されることは無かったような気がします
市販車を改造して競技?車を作る方法は
スポーツカーレースにも似たようなところがありますが
当時はどうだっとのでしょう
運転席の後ろ側、明らかに空力を意識した形状
形として凄く興味深いです
これは当時のポスターですかね?
フェンダーを取り去ったたたずまいはまるでフォーミュラーカーです
歴史の話をするときには必ずこれを引っ張り出します
2000年に刊行された歴史本
それでなぜ今「プチ・ロザリー」なのか
お店で移しているプロモーション映像に明らかに「プチ・ロザリー」を意識した
モデルが出てきます
その名は19_19Concept
女の子が目を覚まし星を見に行きたいと思う
そこで出動するのは19_19コンセプト
電気自動車、自動運転 未来を象徴するこの車はカラリングを含めて
微妙に「プチ・ロザリー」に寄せて来ています
そして最後のシークエンスで「プチ・ロザリー」と邂逅する
形としてさほど似ているわけでは無いですが
デザインモチーフとして意識はされていますね
電気自動車における連続走行のレコードブレイカーたらんとしているのかもしれません
そしてその関係なのか、このペダルカーですよ
確かにコンセプトカーを歴史的なモデルをモチーフに作った場合
ネタ元が分からないと、そのモデルに込められた意思も気は気になりかねません
戦前のレコードブレイカーは21世紀にどんな復活を遂げるのでしょうか?
それともコンセプトで終わるのか
ちょっと楽しみではあります
そういえば「メアリ」も「アミ」も全く違った形で復活していますからね
と言う訳で天野でした
みなさん選挙行きましょうね!