みなさま、こんにちは
シトロエン横浜緑の雨の日にスーツが濡れるのが大嫌いな
ハイドロ部長こと 原 直人 でゴザイマス。
ん~ここ数週間「雨」「台風」がやたらと続いております。
被災地の方々は、本当にご不安な日々と思います。
早く心穏やかに生活ができるよう祈っております。
さて、ここ最近の話しですが、私目がブログを上げるたびに
古くからのお客様からクレームを頂いております。
「なぜハイドロ部長なのに、スプリングサスの話しなのだ?」
「最近、流されてないか?」
「ちょっと楽しくない」などなど・・・
もともとブログに関しては、私の気分で書いたり書かなかったりと
とても ゆる~く やっておりましたが どうもダメらしい・・・
確かに以前と比べるとパワーダウン傾向にありますな
そんなことで、今日は書きます
ん~ お題は・・・・
「ちょびっと ハイドロ!」こんな感じで如何でございましょうか???
まぁ 知ってる人にしか分からない「ネタ」でゴザイマスネ。。。
はい、シトロエンでも一部の方々にしか分からない「緑色の玉」で
ゴザイマスネ。
ちょい古いシトロエンオーナーは、この話題で「ご飯3杯」でゴザイマス。
シトロエンと言えば「ハイドロサスペンション」とまで言われた
摩訶不思議な装置でゴザイマス。
この「玉」の名称は「スフェアー」と呼ばれており、こらがシトロエンの
サスペンションの心臓と言っても良いくらいの部品です(肺かも・・・)
普通車のサスペンションはスプリング(ばね)で構成されております
皆さん、ご存じでございますね。
シトロエンは普通ではないので、これを玉っころをサスペンションに
してしまいます。
この玉の中身は、窒素ガスと油で密閉されており、窒素ガスを
スプリング変わりにしてサスペンションを動かす構造です。
それだけでは終わらないのが「普通ではない自動車メーカー」deゴザル
この油圧制御された機能を使って、車体を並行に保つ動きをするのが
ハイドロサスペンションの最大の「売り」な訳ですな。
タイヤが一本とれちゃっても車体を水平に保つので、論理的には
三本のタイヤでも走行が可能な訳です。
とっても安全装置なハイドロサスペンションです。
また、乗り味がスプリングサスペンションではあり得ない乗り味で
ここが、ハイドロサスペンションファンの心をしっかりと鷲掴みで
ゴザイマス。
(まぁ 乗り味が独自で車酔いしちゃう方も多数おります・・・)
ただ、このハイドロファンの方々は、とても悩ましいことが多く
乗り味が悪くなると すぐにスフェアー交換をしちゃいます。
スフェアーは、スプリングサスと違い、経年劣化でガスが抜けると
やたらと乗り心地が悪くなるのですな
ハイドロファンの方々は「俺たちは乗り味に賭けてる!」と言った
方々が多くて、スフェアー交換が大好物でございます。
ただ、このスフェアーを交換しても、乗り味が変わらない車体も
けっこうあります。
なんで? となりますが、これがシトロエンの悩ましいところであり
ハイドロサスペンション=生き物と呼ばれる由縁でゴザイマス。
このハイドロを理解していないと、当時の営業マンはお客様に
相手をしてもらえなかったので、まぁ 勉強いたしましたデス。
スフェアーの構造は良しとして、ちょっと関連話を・・・
ハイドロを生かした機能をちょろっと見てみませう。。。。。。
な~んか、SUVのように車高が高くなってるし・・・・
ハイドロサスペンションの機能で、雪道や河原なんかを走るときに
車体下を擦らないように走れる「ハイドロ HIポジション」ですな
カッコわるい(笑
ちょっと分かりづらいかなぁ
主に整備をするときのポジション「ハイドロ LOWポジション」ですな
ベッタベタのシャコタンディス。。。。。
こんな感じで、通常走行時に車高を自動調整しながら走るので
独自の乗り味が生まれるわけです。
写真のように任意で高さの調整も可能と、まぁ「普通ではない」わけです。
この車高調整を行うのは、スフェアーが元になるのですが、調整機能は
下の写真の装置が行いますな。
この謎の装置「ハイトコレクター」と申す物です。
手前側のゴム栓が被ったケース内にOリングやゴム栓がやたらと
詰まっており、この詰め物が左右に動くことで車高を調整します。
いが~いと知られてないのが、このハイトコレクターが乗り味を左右します。
このハイトコレクターは、Oリングやらゴム栓やらが
多数重なり合った構造でして、この多層のリングが微妙に
動いて車高調整を行います。
イメージは「ジャバラ」状になっております。
このジャバラの間にもハイドロサスのOILが混入すます。
このOILが、ジャバラの間で動きまくるのですが、OILが
流動的に動くことでジャバラの間のOILが劣化してしまい
動きが渋くなるんですね。
本来なら車高調整の装置なのですが、OILの流動が悪くなることで
乗り味に影響が出てしまう訳です。
よく知らない人が「ハイトコレクター関係ないよ!」な~んて
いう人がいますが、ハイドロは そんなに甘くないでゴザイマス。
いろんな状況が重なると訳ワカラン動きになるのがハイドロで
ございます。
上記の話しがすべてではないけども、奥がとっても深いのが
ハイドロであり、シトロエンでゴザイマス。
ひさびさのハイドロブログで御座いましたが、もう残り少ない
車になりました。
寂しいもんですね。
今も、とっても内容のよいエグザンティアを預かっております、
オーナー様は、とても大事にしており、久々に私が「維持計画」を
作りまして、お客様と作業内容を詰めております。
お客様も楽しんでいらっしゃると思いますが、私も久々のハイドロ
維持の相談を受けてワクワクしております。
当店をまだご利用されていないハイドロオーナー様、難しい案件が
ありましたら「教えて!ハイドロ部長!」とお声がけください。
ゲラゲラ笑いながら整備計画を作りますよ。