天野です、皆様お元気ですか?
毎週台風が来て大変です
雨風強くなっておりますのでお気をつけください
アスファルトで埋められた都市部は水が地面にしみこまない分
下水に負担がかかって
一度にたくさん雨が降るとあふれたり冠水したりします
ニュースでは動けなくなっている車両の映像を見ますが
排気管が水に浸かるくらいの水位になるともうクルマは無理です
勇気が仇になります
水没して全損になっても今すぐ買えるクルマ少ないですから
お気をつけください
さて今回は珍しく予告通り
コンセプトカーC-Xperienceをもう一回考えます
C-Xperienceは2016年パリのモーターショーでお目見えした
シトロエンのコンセプトモデルです
experienceは経験・体験という意味ですがこの車の名前はC-Xperience
(もちろんジミ・ヘンドリックスとも何の関係も無いと思われます)
現代版CXを標榜したのでしょうか
DSラインがシトロエンから分離して
シトロエンブランドのアイデンティティをどこに持って行くのか
それを体現するべく考えられたのだと思います
天野は2016年の年末に日當さん(シトロエン中央)とふたりでデザインセンター表敬訪問した際に
この車両を間近でみることが出来ました
改めて見ると確かにC5Xのネタ元ではあります
巧妙に似せて作られていると思います
シトロエンのコンセプトカーで度々使われる観音開き
先日発表されたフェラーリのSUVがそういえば観音開きでしたね
驚くべきはこの写真では分かりにくいですが
屋根の縁から開く事で車高は低いですが頭がぶつからないようになっています
ドアがここまで大きく開くのもショーカーならではですね
後ろ側のドアヒンジがまた強烈です
シートは割合ざっくりしたゲージの太いファブリックです
(ショールームの椅子がこの生地に似ています)
デザイン担当の方曰く
「DS分離前だったらこのサイズの車両にはレザーシートを考えたと思うけど
シトロエンオリジンを考えると上質なファブリックのほうが“らしい”と考えました」
とのことです
前にもどこかで書いたかと思いますが
シトロエンのコンセプトモデルはあくまでコンセプトで
デザインセンタースタッフはオーダーを受けて量産のことは全く考えずに作るそうです
それを量産車に落とし込むのはまた別の人たちの仕事だとの事です
サイドミラーなし、ドア横に付けられたモニターがミラー替わりです
ハンドルの形状なんかもC5Xに上手く受け継がれています
ヘッドライトデザインはその後のシトロエンのライトデザインを方向付けました
C3エアクロスなどに使われた縦のスリットもこれが始まりですね
後部デザインはもっと印象的です
魅力的なヒップ!CACTUSとかにも共通するガラスの形状
C5Xでも巧みに受け継がれている気がします
この車の発表後全世界に吹き荒れたSUVブームを受けて
さらにポストSUVを考えてC5Xは生まれました
C-Xperienceが低く少しスポーティなテイストを持っているモデルなのに対して
(全長465cm、ホイールベース300cmですからね)
C5Xは全長をもう少し長くとって車高を上げ、オーバーフェンダーを付けて
SUVとクーペ、シューティングブレイクのミクスチャーらしさを押し出しました
さていよいよC5X来ます!
天野はこのC-Xperienceの写真を見て間違い探しみたいになってしまいましたが
全く別物です
ただ例によって似ているデザインのクルマはありません
歴代のフラッグシップDS、CX、Xm、C6どれとも違う
新たなフラッグシップを歓迎して、お客さんと一緒に感激したいです
ゴダール亡くなって、まだ生きてたんだと思った反面
ちょっと寂しくなっちゃった天野でした
それではまた!