皆様、GWにこんにちは! DEゴザイマス。
表題の「ハンドリングとは」、なんか偉そうでスミマセン・・・
せつかくのGWなので、オタクっぽいお話でもお付き合いをくださいませ
ネットや雑誌で評論家の方々が「この車はハンドリングが良い」とか
「ハンドリングが素直だね」など評論している言葉を聞きます。
この「ハンドリング」て、なんなの?
自動車はハンドルを回してカーブを曲がるわけですが、この部分を「ハンドリング」と
解釈されているケースが多いですねぇ
勿論、間違っていないのですが、ハンドリングは相称であってハンドル単品だけだと
「ハンドリング」とは言えないので御座いますな・・・
ハンドルは、「ハンドリング」の一部になるのです
更にサスペンション・エンジン・シャーシなどのパーツが連動して「ハンドリング」に
なるわけです。
たとえば、よく曲がる車があるとします。
このよく曲がる車は、単にハンドルを回しただけでは「よく曲がる」のではなく
サスペンションの作動領域やシャーシの強度などで、曲がりもするし曲がらなくなる事もあります。
ハンドリングは、メーカーが自動車を生産するときに、どのような車を作るかで決定します。
このハンドリング、エンジンなどと違いまして「感覚」「感性」に頼った部分なので、確定するのに
時間とお金がかかります。
例えば、よく曲がるハンドリングで車を作ったら、まっすぐ走るとフラフラしたりと、相反する要素が
沢山でてきちゃいます。
更には、メーカー固有のハンドリングの癖もありまして、例えばシトロエンのハンドリングだと
「乗り味が優しくて、素直に曲がる」がシトロエンの代名詞になるので、これを外したハンドリングを
作ってはダメなのですね。
上記理由から、過去のシトロエンでは、素直に曲がるが、小回りは苦手な車が多かったんです。
小回りが効く車は勿論作ることができたのですが、乗り味と素直を追求すると小回りする車を作る
技術がなかったんですなぁ
ここ最近、NEW C4などに搭載したプログレッシブサスペンション辺りから小回りも効く車が
作れるようになりました。
ハンドリングとは、常に相反する部分が存在して、そのメーカーの技術を総動員して作る
パーツ(呼び名)です。
実は、ハンドリングで車の販売台数がビックリするほど変わります。
直近で分かりやすいのが、ベルランゴですね。
キャンプブームで一気に火が付いたベルランゴですが、ただキャンプ道具が沢山乗るから
売れたわけではありません。
実は、この手のバンタイプ車両は、買手のユーザー様が「走り」に期待をしてません。
背の高い車なので、カーブを曲がると横揺れ(ロール」したり、重い車重のせいで
とても鈍い走りになってしまうと考えて来店されます。
ですが、実際のベルランゴに試乗してみると、簡単にいえば「速い!」車です
またハンドリングは驚くほど素直で、女性がのると必ず「乗りやすい」と評価を
頂ける車です。
期待していない部分が全て反対の答えが返ってくるので、ユーザー様に
これほどイメージが良く映る車も珍しいです。
このハンドリングの良さで販売台数を上げているのも事実です。
シトロエンのハンドリング全てがベルランゴのようにいきませんが
女性の方々に「乗りやすい」と褒めて頂けるのは最高の賛辞といえますな、
感覚・完成のパーツなので、正しい解釈だと思います。
また、ハンドリング作りに辺り、各メーカーのマーケティング部が深くかかわります。
車のデザインは顔そのものですが、ハンドリングは第二の顔と言えます。
車の表現方法としてハンドリングは大きな影響を与えます。
先ほどの話の通り、販売台数にも影響するので、各メーカーのマーケティング部は
生産コンセプトの中にハンドリングをイメージ商品として車を作るので
車のコンセプトに沿ったハンドリングの設定も指示をだしていきます
エンジン以上に重要性が高いのがハンドリングと言えます。
なかなか奥深いパーツでありますな