みなさま、こんばんは
ほんじつは時短営業の 短く太く原でゴザイマス。
さて、本日は短く・・・・
ハイドロではないのですが、私の好物の「オールド系」です。
お写真は往年の傑作車「2CV」(ドゥーセーボー)でゴザイマスネ。
とても販売期間のお長い車で、42年もの長い期間販売された
超ロングセラーです。
外見はまさに「ブリキ缶」で、衝突安全など無視の時代とは言え
かなりペラペラのボディーです(笑
実用一点張りのデザインが返って独創性を生んだ珍しい車です。
2CVの開発された経緯は、チョコっとフランスの国土の話をしないと
いけませんな・・・
フランスはパリが有名ですが、パリ郊外は巨大な農村地帯が広がります
勿論、地方都市が沢山ありますが、国土の80%が農村となっており
世界有数の農業大国でもあります。
フランスは、その巨大農業力で国民自給率が120%と他から
食料品を輸入しなくても自国で自給自足できる力を持っております。
我が国とは桁が違いますね。
そんな農業大国フランスですが、19世紀後半までの農家は
それは旧体制の農業を営んでおり、ロバや馬を使った野菜・果物の
出荷を行っておりました。
そこに目を付けた我らがシトロエン社は、安く大量量産可能な
車を制作しました。
それが「2CV」の誕生です。
2CVの制作にあたり下記条件が課せられました。
・時速60km以上で走れる車
・50kgの荷物を運べる車
・卵が割れないしなやかな足回り
・女性でも簡単に運転できる車
・自重300kgを切る軽量な車体
今では考えられないのですが60年前は真剣に悩んで作ったのですな
面白い逸話があり、開発担当者が大柄な人で身長2mほどあり
さらにエルクハットを被って2cvに乗り込んだ時に屋根に頭がつかえて
これを改良に加えさせて現在の2CVの車高になったそうです。
小さい車体のわりに、車高が高いのはこんな理由だそうです。
発売当初から、「アヒル」などの俗称で呼ばれたり、冗談の種に
なったりですが、フランス国民からは絶大な人気と信頼を得た
車となり、世界各地に輸出された名車なのですな
現在も愛される2CVですが、今では錆などによる劣化がひどく
台数も年々少なくなってきました。
貴重な「アヒル」をお持ちのユーザー様に愛されておりますが
今後とも末永く愛し続けて頂ければと説に思います。。。。